山手メディカルセンター放射線技師鵜沼さんが排便造影検査の見学に見えました

肛門疾患や排便障害において有名な山手メディカルセンターから放射線技師の鵜沼清仁さん、神部拓人さんが、当院で行っている排便造影検査の見学に来訪されました。とても熱心に見学され、長年にわたりこの検査にたずさわってきた人ならでは感じていた疑問など当院の角田医師、田島技師とディスカッションし、有意義な時間を過ごしていただいたようです。以下鵜沼さんの感想です。


お忙しい中、大変お世話になりました。
当初の見学の目的でありました、
(1)Defecographyの一連の流れの見学(当院との違い)
(2)Defecography画像での直腸重積の詳しい評価法
は十分に達成できました。

(1)に関しましては亀田総合病院には高橋先生が居ますので、検査方法はやはり社保中の検査方法をベースで行っているようでしたが、連続撮影での評価をしている部分に関しては当院とは違う方法であると感じました。
また、撮影の際にX線管球にフィルターを入れることで臀部の皮膚ラインも画像で認識しやすい点や、肛門縁の近くにマーキングすることで撮影画像上でも肛門縁を認識できるようにしていた点は当院では行ってはおらず、当院の画像と比較をすると、検査後に各種計測を行うときに基準点が非常に認識しやすかったことからも今後当院の検査に取り入れていこうと思いました。

(2)に関しましては、角田先生にレクチャーしていただきました。
今までは当院での直腸重積の画像評価は『直腸重積がある』というだけの評価だけでしたが、

  • 重積部分の最下端は何処まで下がっているのか
  • オックスフォードスケールでのグレード分類
  • 計測を必要とする評価法

など直腸重積を評価するポイントが理解でき、今後は当院でも重積症例の際には評価項目として追加していこうと思いました。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
消化器外科部長 高橋 知子

【専門分野】
肛門疾患、排便機能障害、分娩後骨盤底障害