新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

新春に、箱根・二ノ平にある「彫刻の森美術館」に行ってきました。広大な庭にブールデル、マイヨール、ロダン、北村西望、岡本太郎などの著名な彫刻家の作品が点在する青空天井の美術館です。作品を鑑賞しながら歩道を下っていくと、ピカソ美術館があります。主に陶器が展示してあり、ピカソの娘さんから購入したものです。館内の所々にピカソの芸術観に関する言葉がパネルになっています。その中に以下のようなフレーズをみつけました。

「人を真似ることは必要であるが、自分を真似るのは哀れなことだ」

若干15歳でそれまでの絵画技法をほとんど習得し、爾来「青の時代」「シュールレアリズム」など止めどもなくオリジナリティーを追求した天才の言葉です。われわれへのメッセージとして受けとめるならば、先人の学問レベルに到達するために真似をすることは必要であるが、自分の持っているレベルを維持することのみに汲々するのはいかがなものか、ということです。常に自分を超える努力をするということです。

私たちは直腸・肛門機能のチームですが、各人の得意分野で努力しています。外科医は画像を基にした機能温存術式、リハビリテーション担当者は排便行為の指導、生理機能検査担当者はデータと症状の相互関係、栄養士は便性改善の指導、WOC看護師は洗腸療法の指導を研究として行っています。そして、これを論文化して世に問うことが目標です。自分を常に「新しい自分」にすることが私たちの理念です。

私たちと一緒に「新しい自分」を創りたいと思う同志を募集しています。ぜひ一緒に仕事をしましょう。


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消化器外科 部長
角田 明良

このサイトの監修者

亀田総合病院
消化器外科部長 高橋 知子

【専門分野】
肛門疾患、排便機能障害、分娩後骨盤底障害