7月のチームミーティングを行いました。

7月のミーティングを行いました。今回は高橋知子医師より「超音波による骨盤底疾患の評価」についてレクチャーを行いました。

ミーティングには医師3名、臨床検査技師3名、理学療法士1名、放射線技師1名と亀田京橋クリニックより管理栄養士がインターネットを使用して参加しました。今月は高橋知子医師より「超音波による骨盤底疾患の評価」についてレクチャーがありました。まず骨盤底疾患と呼ばれるものには骨盤臓器脱(膀胱瘤、直腸瘤、小腸瘤など)、尿便失禁、とくに女性では分娩時の肛門括約筋損傷がある。これらの診断方法の一つに超音波があり、これらの診断・評価には現在亀田クリニック、亀田京橋クリニックで使用しているB&K Medical社製のエコーFlex Focusが有用である。このエコーには3種類の端子があり、ラジアル型は肛門括約筋の損傷や痔瘻の診断に、コンベックス型は骨盤臓器脱の診断やメッシュを使用した手術の評価に、より深部まで描出できるリニア型3Dエコーでは分娩前後での恥骨直腸筋などの損傷具合の評価や深部痔瘻の診断に優れている。超音波検査は患者さんへの侵襲が少ないため、その特性を理解して骨盤底疾患診療に生かすことが大切と実際の症例を交えながら解説しました。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
消化器外科部長 高橋 知子

【専門分野】
肛門疾患、排便機能障害、分娩後骨盤底障害