亀田メディカルセンター｜亀田総合病院　消化器外科　直腸肛門チーム

2017年6月20日よりカナダ、バンクーバーで開催されたInternational Urogynecological Association 国際ウロギネコロジー学会において高橋知子医師が参加してきました。今回は高橋から学会参加しての感想についてです。

2017年6月20日よりカナダ、バンクーバーで開催されたInternational Urogynecological Association 国際ウロギネコロジー学会に参加してきました。前回この国際ウロギネコロジー学会へは２年前に参加しました。その頃は骨盤臓器脱へのメッシュ手術が全盛期であり、メッシュを使用した手術に関する発表やそれに関連するデバイスの展示を多数見受けられました。しかし、今回メッシュ手術関連の発表は以前よりは勢いが減り、それよりも尿失禁や骨盤臓器脱、分娩時の肛門括約筋損傷に対して分娩がどのように影響するのか、どうしたら予防できるかというような「病気をどう治すか」ではなく、「どうやって病気を予防するか」の演題が増えてきたのを感じました。今回一緒に参加した産婦人科主任部長の清水幸子先生をはじめ産婦人科先生がたの協力のもと現在進めている「経膣分娩前後での経膣超音波を使用しての骨盤底の評価」の研究はまさに将来的には分娩後早期に罹患リスクを持つ人へのアプローチにつながるのでないかと、背中を押されるような思いになりました。