東邦大学の栗原聰元先生と鏡哲先生が手術見学にみえました

東邦大学大森病院 消化器外科の栗原聰元先生と鏡哲先生が4月14日に直腸脱手術の見学に来訪されました。

2017年4月14日に東邦大学医療センター大森病院 消化器センター外科より栗原聰元先生と鏡哲先生が直腸脱手術の見学のために当科に来訪されました。東邦大学大森病院は以前日本大腸肛門病学会の事務局があり伝統的に直腸肛門領域の診療に力を入れている病院で直腸脱手術件数も多いと伺っています。直腸脱の手術には経肛門的と経腹的なアプローチがありますが、最近では再発の少ない経腹的なアプローチが選択され、保険収載されてからは腹腔鏡での手術が主流になってきています。当院では角田明良医師が2011年に日本で初めてlaparoscopic ventral rectopexy (LVR)を導入し、現時点で170例以上の経験があります。この手術はメッシュを直腸前壁と仙骨に固定することで直腸の脱出を改善させる方法であり、神経を温存することによる術後の便秘発生が少ないこと、膀胱瘤や子宮脱の治療であるlaparoscopic sacrocolpopexy (LSC)との同時手術が容易であるという点がすぐれています。今回、栗原先生、鏡先生はこのLVRを見学していただきました。

当科では、随時手術や診療の見学を受け付けております。ご希望の方は「お問い合わせ」より連絡をしてください。
https://www.kameda.com/pr/proctology/contact.html

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このサイトの監修者

亀田総合病院
消化器外科部長 高橋 知子

【専門分野】
肛門疾患、排便機能障害、分娩後骨盤底障害