vol.43 術後疼痛にPCA(自己調節鎮痛)が使用される患者に、術後疼痛改善を目標に、PCAに関する説明介入を薬剤師が行う活動

緩和ケアチーム薬剤師の平田一耕氏を中心に動いてきたプロジェクト「術後疼痛にPCA(自己調節鎮痛)が使用される患者に、術後疼痛改善を目標に、PCAに関する説明介入を薬剤師が行う活動」についての報告です。

この介入群と対照群とで術後疼痛のアウトカムを2群比較した研究がこのたび論文化されました。薬剤師の説明介入群は対照群に比べて統計的な有意さをもって良好な除痛成績が得られていました。病棟薬剤師によるPCAに関する説明介入が術後疼痛に与える影響について調べた先行研究はない?のだそうですから、今後の実地臨床に影響を与えうる研究です。病棟薬剤師の役割がますます期待されます。今後ともよろしくお願いします。

(関根)

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このサイトの監修者

亀田総合病院
疼痛・緩和ケア科部長 関根 龍一

【専門分野】
病状の進行した(末期に限らない)癌や癌以外のあらゆる疾患による難しい痛みのコントロール、それ以外の症状の緩和