【活動報告】 「アドバンス・ケア・プランニング〜もしものときの話し合い(ACP-A Phase2)〜」を開催

12月2日夜千葉医療センター緩和ケア講演会「アドバンス・ケア・プランニング〜もしものときの話し合い(ACP-A Phase2)〜」を開催させていただきました。

Phase2は、もしバナカードを使って、予後半年から1年と言われたら、どのような最期を過ごしたいと思いますか?何を大切にしたいと思いますか?と「自分の価値観」について考えること、また、他者と話をすることで様々な価値観があることに気づくことが目的です。

自分の価値観を大切にして欲しいときは相手に伝えないとわからないこと、ケアをする立場に立ったとき、ケアする側自身の価値観をしっておかないと、気づかないうちに自分の価値観を押しつけてしまうことになること・・・カードゲームですがいろいろな要素で使えます。これらを体験していただき、普段一緒に仕事をしている人の違った一面を知る機会にもつながります。
感想:「きれいな看護師さんにそばにいて欲しいとおもったけど、大切な物3つに絞ったとき、家族とそばにいたいと思いました(笑)」「最期は家族にそばにいて欲しいと思ったので、やっぱり医療者は家族の代わりにはなれないことに気づきました。」「残されていく家族のことを考える人、自分の事を一番に考える人、様々いるんだなぁと思いました」「自分では考えたことのないことを大切だと思う人もいることにハッとさせられました」「他の人の意見を聞いて気持ちが変わることがあった」などなど・・・多くの気づきがあったようです。

ケアをしている中で、私たちの関わりで相手がかわることもあります。関係性の中から変化していくことがあります。だからこそ、関わり続けること、お互いの気持ちを伝えること、聴くことが大切なんだなぁと、私たちもあらたな気づきを得ることができました。
いつもながら千葉医療センター緩和ケアチームの方々の「おもてなし」に感激し、後ろ髪をひかれる思いを持ちながら鴨川に戻りました。色々ありがとうございました。
今後もよろしくお願いします。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
疼痛・緩和ケア科部長 関根 龍一

【専門分野】
病状の進行した(末期に限らない)癌や癌以外のあらゆる疾患による難しい痛みのコントロール、それ以外の症状の緩和