【活動報告】 ELNEC-Jを開催しました

10月29日、11月12日にELNEC-Jを開催しました。
参加者の皆さんはメモを熱心に取りながら聞いて下さいました。

臨床経験豊富な講師からの話におもしろくも切なく、しみ〜る内容で、日々の臨床の中と結びつけながらいろいろなことを私は思い出しました。また、エリザベス講師による〈PPAP〉もホットな話題でしたし・・・(もう少し私自身が、はじけられると良かったかもしれません)ほっとする場面もあり・・・暖かくほんわかした場となったのではないかと思っております。
次回は1月21日22日亀田総合病院で開催します。参加者を募集しております!!エリザベス講師によります〈PPAP〉については、是非1月に。是非一緒にはじけてみませんか?

〈参加者からの感想を長くなりますが、一部ご紹介させていただきます。〉

  • 自分たちの関わりで患者家族との関係や看取りの時などへの影響があるので、役割の大変さも大切さも感じた。

  • 現実、患者さんとご家族とのかかわりは急性期病院では手薄になっています。訴えてきてくれるご家族には対応できても、自らすすんで声かけしているスタッフはかぎられていて、あらためて自分たちのケアを見直すきっかけになりそうです。

  • 患者、家族だけでなく、自分たちも悲嘆の思いをする機会にあったときどうするのか考えさせられました。

  • 臨死期...本当に個人差があり、何が正解とはなく、いつもこれでよかったのかと思ってしまう。チームで関わっている以上、情報、ケアの共有、そのとき関わるスタッフに責任がのしかかるような思いもあり、急に亡くなる患者さんとご家族との関わりは課題。

  • 忙しい業務におわれることを言い訳にせず、怖れず関わっていこうと思います。

  • ケーススタディでは、学びになりました。あたりまえの事ですが、解剖学的に疾患をとらえながら、それによるアセスメントの必要性はケアしていく上で大切だと思いました。

  • ケーススタディでは、意見が沢山出て楽しかった。そのチームのカラーがなんとなく出ていた。ターミナル期の希望はやはり大切だと思いました。

  • 普段から、倫理的な問題にぶつかることがあり、心の中で葛藤していることがあったため、この講義での内容に心を打たれました。もう一度、倫理網領を読み直す機会を(病棟で)つくりたいと思いました。

  • 文化を知る、感性を働かせる、その人を知る上で大事なことであることを再認識した。

  • 価値観や文化で、スタッフ間でも話がまとまらないことがあったので、お互いの文化を知ることからはじめて、ケアにつなげたいと思いました。終末期患者のカンファレンスをするときに、必ず社会背景、生活背景の話が出てくるので、その人の文化は避けれないことだし、うけいれてケアをしていきたいと改めて思いました。

  • 「(認知症は)死にむかっている病気」という言葉がすごく胸に響きました。誰もが老いは通る道であり、"自分だったら..."と考えてケアをしていきたいです。

  • ロールプレイでは、看護師役,患者役のそれぞれの立場から考える事により、コミュニケーションの方法について、意識(認識)が変わり、共感、寄り添いの必要性を感じました。

  • (ロールプレイの講義)普段ならない患者役側で看護師役を見て、感じた事を実践でも取り入れて共感、反復、そして意味のある沈黙をコミュニケーションとして取り入れていきたいです。

まだまだたくさんコメントをいただきました。
私たち講師人もたくさんのことを学ばせていただきました。これからも一緒にエンド・オブ・ライフケアについて考え、実践していきたいと思います。よろしくお願いします。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
疼痛・緩和ケア科部長 関根 龍一

【専門分野】
病状の進行した(末期に限らない)癌や癌以外のあらゆる疾患による難しい痛みのコントロール、それ以外の症状の緩和