vol.41 神経痛の強さが日内変動する仕組み

神経痛の強さが日内変動する仕組みについての研究を九州大学の小柳悟教授(時間薬剤学)のチームがNature Communicationsに発表。私達の臨床では特定の時間帯になると、理由ははっきりしないが痛みが増す患者さんに多く遭遇します。こうした痛みの日内変動に関する根本的な原因解明に取り組んでおられる研究者がおられることはとても心強く、それも日本からの研究ということでシェアします。具体的には、神経を傷つけたマウスでは、副腎由来のステロイドの産生が高まる時間帯に特定の酵素が増え、脊髄内の細胞の活性化が確認されたという。今後の研究に注目です。

(関根)

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このサイトの監修者

亀田総合病院
疼痛・緩和ケア科部長 関根 龍一

【専門分野】
病状の進行した(末期に限らない)癌や癌以外のあらゆる疾患による難しい痛みのコントロール、それ以外の症状の緩和