GeriPal Conference with Dr. Moody 8月第3週
出席者: 関根 蔵本 江川 瀬良 千葉 岡田 中島 Dr.Moody
Topics
緩和ケアチームが関わっていない患者様の痛み・つらさのスクリーニングをどうしていくか?
- 日本ではまずがん患者のみが対象
- がん患者でも緩和ケアチームが関わっていなければ見逃される可能性が高い
- 今後、感染管理部のように幅広く活動する必要が
日米のfamily care(遺族ケア)について
- アメリカではチャプレンだけでなくソーシャルワーカーがその役目を果たす。
- 日本では情報提供にとどまっているが、アメリカではsocial supportは心理的ケアも含む
- アメリカのソーシャルワーカーは修士以上の学位が必須
- 日本では医師の権限が強すぎて(抱え込みすぎて)、看護師やソーシャルワーカーの機能が小さい
- 日本では以前はコミュニティが遺族ケアをになっていた
- 日本でも医療現場でグリーフケアを行う気運があるが、遺族は退院後病院に戻りづらい傾向
- アメリカでは、様々な地域プログラムがあり、遺族ケアプログラムも用意されている場合が多い
- (岡田先生より)家庭医は家族全員を対象とするので、遺族ケアへ移行しやすいかもしれない
- (瀬良チャプレンより)四十九日法要も昔は家族全員参加、簡略化されて遺族ケアの機能が薄れた
- 日本では遺族ケアを支えるコミュニティが消失しているので、再び構築する必要がある
このサイトの監修者
亀田総合病院
疼痛・緩和ケア科部長 関根 龍一
【専門分野】
病状の進行した(末期に限らない)癌や癌以外のあらゆる疾患による難しい痛みのコントロール、それ以外の症状の緩和