vol.31 米国の在宅緩和ケアプログラムが医療費の大幅削減に成功!?

米国の在宅緩和ケアプログラムが医療費の大幅削減に成功!?
アイオワ、イリノイ、ウィスコンシンの3州で医療サービスを展開し、米国で3番目に大きな医療提供団体であるUnityPoint Health (UPH)は、過去10年間に在宅ホスピスサービスの充実に力を入れてきました。その結果、ここ数年間で急性期病院への再入院数が半減、外来受診はなんと7割減となったというニュース。グラフをみれば過去3年間のその急激な変化に驚かされます。緩和ケアを充実すると、終末期に投じられる多額の医療コストが削減可能とよく言われますが、このデータもそれを裏付ける好事例です。ただ、緩和ケア推進のためには、緩和ケア専門家の育成、良質な緩和ケア提供を持続的に行うために要するコストを計上してもらわねばなりません。日本でも同様のデータがこれからでてくるのか、今後の動向に注目です。

(関根)

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このサイトの監修者

亀田総合病院
疼痛・緩和ケア科部長 関根 龍一

【専門分野】
病状の進行した(末期に限らない)癌や癌以外のあらゆる疾患による難しい痛みのコントロール、それ以外の症状の緩和