vol.26 『病院で死に逝く人すべてにコンフォート・ケア(Comfort Care)を!』

『病院で死に逝く人すべてにコンフォート・ケア(Comfort Care)を!』〜ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)12/24号より〜
最も権威のある臨床医学雑誌にべスイスラエル病院フェローの1年後輩であるDr. Blindermanが執筆。内容は来年2/27に当院で開催予定のJHNセミナーのテーマと奇しくも同じ『すべての患者に緩和ケアを!』です。多死高齢社会をどう乗り切るのか?

すべての人が苦痛なく最期を過ごすことを望んでいます。コンフォート・ケアは、緩和ケアとほぼ同義ですが、この記事で彼は、患者にとって"最低限必要とされるレベルの緩和ケア"と定義しています。死に逝くすべての人にコンフォート・ケアを提供するには、緩和ケア専門医の数は圧倒的に足りません。そうであれば、ジェネラリストや緩和ケアを専門としない各領域の専門医にも、緩和ケアの最低限の知識と技量を身に付けてもらう必要があります。Dr.Blindermanの活躍を良い刺激に、私達も地道にかつ着実に一般医や専門医への教育活動を継続し、その内容を改良していく努力を続けたいと意を新たにしました。

(関根)

参考サイトはこちら

このサイトの監修者

亀田総合病院
疼痛・緩和ケア科部長 関根 龍一

【専門分野】
病状の進行した(末期に限らない)癌や癌以外のあらゆる疾患による難しい痛みのコントロール、それ以外の症状の緩和