vol.25 『幸せな人はそれだけ死亡率が低くなるのか?』

『幸せな人はそれだけ死亡率が低くなるのか?』という臨床疑問を探るべく、大規模前向きコホートが英国で実施されたようです。結果は、NO(そうともいえない)でした。みなさんはこの結果をどう考えますか?
もし結果がYESだったら、長生きしたいと思う人は各自幸せになれるように努力しましょう!と結論できた、ということを考えると、今回NOの結果だったのはこうした価値観の問題はそもそも単純化できない、という反省につながり全うな結果が導かれたように思います。そもそも、幸せと感じるに至る価値観は多様ですから、それと寿命の長さを結びつけることは無理があると思います。いずれにしても様々な考える材料を与えてくれた研究者に感謝したいと思います。

(関根)

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このサイトの監修者

亀田総合病院
疼痛・緩和ケア科部長 関根 龍一

【専門分野】
病状の進行した(末期に限らない)癌や癌以外のあらゆる疾患による難しい痛みのコントロール、それ以外の症状の緩和