【活動報告】第3回院内緩和ケアレクチャー

第3回緩和ケア院内レクチャー(2017.8.17 18時〜19時@研修棟2階研修室)
タイトル:「看取りが見える〜誰でも使える予後予測のツールと終末期の自然経過〜(前編)」

今年度3回目の院内レクチャーが行われました。テーマは「看取り」。今回は院内緩和ケアレクチャー史上最多、67名の参加者にお集まりいただきました(67という数字は本来ホライゾンホールでの開催が妥当な人数)。見ての通り、史上初、立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。

何が起きたのか。

実は今回のレクチャーは、先月当科をローテートされた王先生(初期研修医)、坂井先生(家庭医診療科)からの申し出を受けて、緩和ケアレクチャー史上初めて、テーマや目標・レクチャーの構成、参加者募集に至るほぼ全てをお二人に担当頂きました。ローテート中から、参加者のニーズを分析し、それに合わせてレクチャーの内容をじっくりと吟味しながら準備した、その結果が見事に実った、というのが率直なところです。

参加者の8割は予後予測ツールであるPPIの存在を今回初めて知ったという若手看護師・医師でした。各々が今回のレクチャーを通してPPIを使えるところまで学べたこと、そもそもなぜ予後予測をするのか→その意義を考えたこと、予後を予測することと伝えることは別物だということを知って、大きな学びになったようです。
終了後のアンケートで「今回の内容は明日からの仕事に活かせそうですか?」の問いに、93.2%の方が「はい」と答えていました。
王先生、坂井先生の徹底的した「参加者目線」での丁寧な告知、効果的なスライドとプレゼンは本当に素晴らしく、サポートした私たちにも大きな学びがありました。

前回のレクチャー(参加者3名)とはだいぶ違った趣でしたが、参加者が多ければ多いなりの、少なければそれに応じて最大限の内容、学びを提供できる、そんな緩和ケアレクチャーでありたいと思います。
次回は9月7日(木)、今回の内容の続き「後編」を行います。
お忙しい中、今回のレクチャーに携わってくれたお二人に心から感謝いたします。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
疼痛・緩和ケア科部長 関根 龍一

【専門分野】
病状の進行した(末期に限らない)癌や癌以外のあらゆる疾患による難しい痛みのコントロール、それ以外の症状の緩和