骨密度検査について

投稿日:2023年10月23日

骨粗鬆症の状態を診断するには、正確な骨密度検査が重要です。

骨密度の検査には、主に以下の3つの方法があります。
ⅰ)デュアルX線吸収測定法(DEXA法)
Dual Energy X-ray Absorptiometory (DEXA)法は、の略で、測定部位に2種の異なるX線を照射し、骨と軟部組織の吸収率の差で骨密度を測定する方法です。被曝量は比較的少なく、迅速勝つ精度の高い測定ができ、骨密度測定の標準とされています。
ⅱ)MD法
手のひらを、左手と右手の間にスロープ上のアルミニウム台板がある台に載せてX線撮影を行い、第2中手骨(人差し指の付け根から手首までの骨)とアルミニウムの濃度を比較して骨密度を測ります。間便意測定できるメリットがあります。
ⅲ)QUS法(定量的超音波測定法)
かかとの骨に超音波を当て、骨の強さを測定する方法です。人間ドックや検診の現場でスクリーニングに用いられています。誤差が大きいことや、温度の影響を受けやすいなどの欠点があります。

デュアルエネルギーX線吸収法(DEXA)による骨密度検査では、測定された骨密度の値をスコアーで表現されています。
Z scoreは、患者の骨密度測定結果を同性、同年齢の人と比較した値です。
T scoreは、患者の骨密度測定結果を、若年者の骨密度と比較した値です。T scoreが-2.5未満の時骨粗鬆症と診断されます。
YAM(Young Adult Mean)は、骨密度測定に用いられる指標の一つです。YAMは、年齢や性別に関係なく、若い成人期の平均骨密度値を基準として、患者の骨密度値をパーセンテージで表していて、直感的にわかりやすい指標です。

亀田総合病院 脊髄脊椎外科 久保田基夫

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