骨粗鬆症の運動療法(運動の種類)

投稿日:2023年7月10日

骨粗鬆症の予防には、適度な運動が重要です。骨粗鬆症の予防に適した運動療法として、有酸素運動、抵抗運動、バランス運動が挙げられます。
今回は運動の種類について解説します。

1)筋力トレーニング: スクワット、背筋運動、ダンベルやマシンを用いたトレーニングなど、主に筋力を維持・強化するための運動
2)有酸素運動: ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳など呼吸・循環器系の酸素運搬能力を高め、脂肪を燃焼することを目的とした運動
3)バランストレーニング: 片足規律運動など主にバランス能力を高めることを目的とした運動
4)趣味や競技スポーツ: ゴルフ、水泳、テニスなど

有酸素運動は、歩く、ジョギング、水泳など、心拍数が上がる程度の運動で、骨密度を増加させる効果があります。ウエイトトレーニングやゴムチューブを使った筋力トレーニングでは、筋肉を鍛え骨の形成を促進します。バランス運動は、ヨガやピラティスなどの体幹トレーニングが挙げられ、骨粗鬆症の転倒予防に効果があります。
運動療法を行うときの注意点です。まず、骨粗鬆症の進行度合いや、既往の骨折歴などに応じて、医師の指導の下で行うことが必要です。運動前には十分なウォームアップを行い、運動中に異常があればすぐに中止してください。さらに、運動後にはストレッチをしっかり行い、適度な栄養補給も行うことが大切です。

亀田総合病院 脊髄脊椎外科 久保田基夫

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