骨粗鬆症と睡眠障害

投稿日:2023年5月22日

骨粗鬆症と睡眠、あまり関係なさそうですね。ところが、骨粗鬆症は睡眠とも密接な関係があります。
十分な睡眠が取れていない場合、骨の形成と分解のバランスが崩れ、骨密度が低下することが知られています。睡眠不足になるとストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を促進し、カルシウム代謝を悪化させることで、骨の健康に悪影響を及ぼすといわれています。
睡眠による骨粗鬆症の影響を最小限に抑えるためには、睡眠時間を確保することが必要です。成人には、平均的には7時間以上の睡眠が必要であるとされています。また、夜間の睡眠が十分であっても、昼間の眠気や疲れが取れていない場合は、睡眠時の質が悪い可能性があります。
良質な睡眠をとることは、体の健康や心の健康はもちろん、骨の健康にも大事なんですね。

亀田総合病院 脊髄脊椎外科 久保田基夫

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