喫煙の骨粗鬆症に与える影響

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では、喫煙はどうでしょうか?
骨粗鬆症と喫煙の関係は、研究によって明確に示されています。答えはNo!です。

喫煙は、骨密度の低下、骨形成細胞の減少、骨吸収細胞の増加、骨代謝異常、そして骨折リスクの増加など、骨の健康にとって一つもよいことはありません。
喫煙は、ビタミンDやカルシウムの吸収を阻害すると言われています。また、喫煙によって引き起こされる低酸素状態は、骨の形成や修復を妨げる可能性があります。
さらに、喫煙はホルモンバランスにも影響を与えます。特に女性では更年期後の骨粗鬆症のリスクを高めることが知られています。
「健康のために、吸いすぎにご注意ください」ではありません。
たばこは「百害あって一利なし」と心得てください。

亀田総合病院 脊髄脊椎外科 久保田基夫

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