お酒が骨に与える影響

投稿日:

骨の生活習慣病とも呼ばれる骨粗鬆症。
昔からお酒は百薬の長と言われていますが、果たして骨に与える影響はあるのでしょうか?
アルコールはカルシウムの吸収には特に影響はないと考えられていますが、アルコールには尿を出す働きを強めてしまう利尿作用があります。飲みすぎてしまうと、体内に吸収されたカルシウムが尿と一緒に体外に流れてしまいます。
また、飲酒により酔っ払ってしまうと、思わぬ転倒のリスクもあります。

最近の研究では、お酒を飲んで顔が赤くなる人は普段の飲酒量に関わらず、骨粗鬆症による大腿骨近位部骨折を起こしやすくなることを慶應義塾大学医学部の研究チームが明らかにしています。
また、ビタミンEの摂取により、そのリスクを減らせることも分かっているそうです。
年末に向け飲酒する機会も増えてくる時期です。お酒は適量を心がけて、飲み過ぎには注意が必要です。

亀田総合病院 看護部 安藤

お知らせ一覧へ