抄読会

今月は腫瘍内科の小林先生にローテートして頂き、下記のreviewを読んで頂きました。
VEGF関連の腎障害についてです。近年これらの薬が多く使用されるため、腎臓内科としても知識をつける必要がある領域です。

anti VEGF ligand(代表薬 ベバシズマブ)は、表現系がTMA(Thrombotic microangiopathy)で、tyrosine kinase inhibitor(代表薬 スニチニブ)はminimal change disease/focal segmental glomerulosclerosisと異なると記載されておりました。
しかし、古典的なTMAの組織像とは異なり、この表現は、誤解を生じることがあり、最近はglomerular microangiopathyという表現をすることがあります。
tyrosine kinase inhibitorの表現系については、agreeしづらい面もありますが、非常に勉強になりました。

ありがとうございました。

Therapeutic Inhibition of VEGF Signaling and Associated Nephrotoxicities

このサイトの監修者

亀田総合病院
腎臓高血圧内科部長 鈴木 智

【専門分野】
腎疾患全般、特に腎炎、腎病理