抄読会
10月は総合内科の西田先生にローテートして頂き、下記論文を読んで頂きました。
2型糖尿病性腎症(eGFR30以上、HbA1C7-10%)に対するempagliflozin(ジャディアンス) vs placepoのdouble blindのRCT EMPA-REG outcome試験で腎臓のアウトカムをみたsub解析の論文です。
結果は、empagliflozin郡の方が、腎死、cre倍化の腎臓のhard outcomeの発生、macroalbuminuriaへの進行が少なかったという結論です。
adverse eventは、どの薬(RAS阻害薬を含め)との組み合わせでもAKI、UTIの頻度は変わらずという結果でした。
SGLT2阻害薬は、高齢者にはフレイルのリスクになりますが、若く、肥満の方で腎症もあれば、積極的に使用することを考えることは重要と考えます。
非常に勉強になりました。ありがとうございました。
このサイトの監修者
亀田総合病院
腎臓高血圧内科部長 鈴木 智
【専門分野】
腎疾患全般、特に腎炎、腎病理