抄読会

8月は家庭診療科の栗原先生にローテートして頂きました。また、抄読会では下記論文を読んで頂きました。CKD患者さまは身体機能が低くなることがわかっておりますが、歩行速度以外ではあまり評価されてなく、CKD患者さまでgate assessment(Swing phase:片足が地面を離れ、つくまでの時間、stance phase:片足が地面についている時間、double-support phase:両足が同時に地面についている時間)を評価した研究です。
数ある異常歩行のうち共通する特徴として、

  1. 歩幅が短い
  2. バランスを崩すor動揺する

このどちらか or 両方がある場合を歩行異常、Gate Phenotype-歩行表現型ありと定義しました。
結果として、歩行異常があると、転倒のリスクが1.72倍高かったことがわかりました。
当院でも腎リハを盛り上げていきたいという思いがあり、非常に勉強になりました。
8月は人手不足の中入院患者様が多く、腎生検は17件あり、とても忙しく、栗原先生にかなりの負担となってしまっていましたが、速やかにきめ細やかに対応して頂いたため、何とか業務が成り立ちました。本当にありがとうございました。

Gait Abnormalities and the Risk of Falls in CKD.

このサイトの監修者

亀田総合病院
腎臓高血圧内科部長 鈴木 智

【専門分野】
腎疾患全般、特に腎炎、腎病理