So What?

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研究

Key word

Men's health、ED、性に関する悩み

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○今後の研究を行う上で、研究計画の相談を含めたポートフォリオ勉強会でした。
男性にしか起こりえない疾患・症候群のうちEDは話題に挙げられにくい問題です。

患者さんとEDの相談を通してラポールを形成した症例を経験した一方で、海外旅行のときに現地でED治療薬を買って使用したという患者さんがいて、リスク評価されていないため危険だと感じた症例を経験しました。それらの経験から、クリニックに来る患者さんにEDに関して啓発をすることに着目しました。
イギリスの調査ではGPを受診する男性患者のうち35%が何らかの性に関する悩みを抱えているが、実際に性に関する悩みがカルテに記載されていたのは2%だったという研究があります(1。

消費行動のAIDMAモデルを引き合いに出しながら、どのような形でクリニックの受診者にEDの診療を行っている旨を周知していくのがよいか、発表の中で計画が提示されました。

ディスカッションでは糖尿病の12項目としてEDを聞くのを積極的に行うキャンペーンをする、子どもがEDの情報を見てしまうことに関する倫理についてなど、様々な話題が挙がりました。

最後に岡田先生からアクション・リサーチの手法について紹介して頂き、皆がそれぞれ今後の研究について考えるきっかけになる発表となりました。

参考文献:
(1) Read S et al. Sexual dysfunction in primary medical care: prevalence, characteristics and detection by the general practitioner.J Public Health Med. 1997 Dec;19(4):387-91.

このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学