イギリス交換留学

当院の坂井医師がイギリスへ交換留学に行って来ましたので報告させていただきます。

10月6日〜8日にイギリス・ハロゲートにて開催された英国家庭医療学会(RCGP)年次総会に参加させていただきました。日本プライマリ・ケア連合学会では、毎年英国との若手医師の交換留学を行っており、私は今年度の代表の一人として1週間英国に訪問しました。
英国では家庭医はGP(General Practitioner)と呼ばれています。医師全体の30%を超え、医療のゲートキーパーとしての役割を担っており、医療制度も日本とは大きく異なります。今回は学会前にロンドンにて2日間GPの診療所を見学し、その後3日間の学会に参加させていただきました。
見学したエリアはロンドン郊外の移民や貧困層が非常に多い地域であり、日々の診療で多文化や多様な社会背景への対応が求められる点が非常に印象的でした。
年次総会では英国のみならず主に欧州から数多くの家庭医が集まっており、ポスター発表やワークショップを行いました。夜には若手家庭医を中心としたパーティーや公式のディナーなどのイベントがありました。
ポスター発表では在日外国人の医療について口頭発表させていただき、国際部門にてポスター賞をいただくことができました。また、学会や今回の留学を通して各国の家庭医からそれぞれの日々の診療や取り組みについて意見交換を行うことができ、日本の医療について改めて考え直すとても良い機会となりました。
日本のプライマリケアにより貢献するために、積極的に世界に出て学ぶ姿勢を今後も忘れないようにしたいと思います。

(文責:専攻医1年 坂井雄貴)

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このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学