事前指示書

エントリー項目

終末期のケア、家族志向型ケア

Key word

ACP、事前指示書、リビングウィル

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○今日のポートフォリオは、後期研修1年目の先生による発表でした。初期研修医時代から継続して外来で診ている患者さんから突然リビング・ウィルを手渡されたことを契機に、事前指示について考えるようになったという内容でした。昨今、日本でも終末期の準備は大きなトピックになっていますが、未だ統一したアプローチがないのが現状です。発表では、本邦だけでなく、米国や英国で実施されている具体例を多数織り交ぜながら、患者、家族、医療者が「患者中心の医療(PCCM)」の様に互いに共通の理解基盤を築いていくことが重要ではないかと語ってくれました。その後のディスカッションでは、各医師が現場で実際にどのように対応しているかや事前指示についての考えをシェアすることができました。

発表者の先生と患者さんの関係構築がうまく行くようになったきっかけが、診察室で指導医が話しているときに、患者さんと横並びになって指導医の話を聞いていたことが、患者さんの心を動かしたという点も印象的でした。
同じテーマでも毎回必ず新しい発見がある、ポートフォリオ発表会です。

このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学