かっぽっとけねえ

キーワード

COPC

発表者

後期研修2年目 高橋慎太郎 先生


本日は後期研修2年目高橋慎太郎による3回目のポートフォリオでした。
実臨床でHPVワクチンに対する中高生や保護者の認識に問題意識をもったことをきっかけに、啓発活動に取り組み始めました。その中で、館山市のHPVワクチン接種率が全国と比較しても低い事が分かりました。現在館山市と共同して啓発活動の検討を行っている最中だそうです。
今回は、おなじみのCOPCを5ステップの枠組みを切り口に考察し、ワクチンのエビデンスギャップがどこに生じているのかについて色々な文献を引用して考察してくれました。
Discussionは、おおいに盛り上がり、以下が主に議論されました。

  • システムでなくCOPCとして議論するなら、まずCである「community」をどこに設定するか明確にすると、アプローチ方法が見えてくる。
  • 初めは5STEPの順番にこだわりすぎず、どこからでもいいので、まずは「PDCAを回す」事が大切である。徐々に5STEPが構成されていくことも多い。
  • キャズム理論としては、現段階はアーリーアダプターを増やす段階であり、ターゲットをどこにするかもしっかり考える必要がある。
  • 大腸がん検診の様に、行動経済学・ナッジの理論のような手法も意識すると面白いかもしれない。ただ、強制力が働きすぎないような配慮は必要である。

とても面白いDiscussionでした。高橋先生には是非今後もPDCAを色々回していただきたいです!

このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学