刻石流水

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人生の最終段階におけるケア

キーワード

慢性疼痛 緩和ケア 複雑困難 BPS 未分化な健康問題


専攻医3年目、栗原先生のポートフォリオ発表会でした。
疼痛を主訴に様々な科を頻回受診され、精査する中で悪性腫瘍が見つかったものの腫瘍の手術をしても疼痛のコントロールがなかなかうまくいかない患者様についてのポートフォリオでした。疼痛を疼痛としてではなく、不安として受け止めてくれた緩和ケア科の医師との出会い、そして今後のADL低下を見越した栗原先生外来への紹介、患者様のこれからの人生にどう医療として寄り添っていくかを多職種で考えている症例でした。
患者様の不安はどこからくるのか、患者様の考える今後の見通し、患者様がこだわる旧友との関係性、ご家族の悪性腫瘍の経過など、今後の診療のヒントになりそうな議論も広がりました。
発表者の栗原先生からは、医療に限らず人生について考え、今後どう過ごしていきたいかをご本人と話してみます、と次回以降の外来に向けての展望を語って頂きました。

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このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学