亀田ファミリークリニック館山／亀田メディカルセンター家庭医診療科

2020年2月に、若手医師のための家庭医療学冬期セミナーにて「性の多様性と健康問題をみよう！ー家庭医だからできることー」を開催しました。

2019年からの家庭医・総合診療医の専門医研修の項目では女性・男性・性の多様性やセクシャルヘルス、脆弱な集団とアドボカシーといった分野が加わり、LGBTの健康問題について学ぶ必要性が高まっています。
今回のワークショップではゲイ・バイセクシュアル男性の健康問題、トランスジェンダーの健康問題についてケースを基に学び、またセクシャルヒストリーの問診を行うワークを通して、性の多様性に配慮した問診技術について体験し、ディスカッションを行いました。
とてもボリューム満点の内容でしたが、これからのプライマリ・ケアを担う若手の専攻医が適切な知識と態度をもち、日々の診療を行うことの大切さについて改めて考える機会になったのではないかと思います。 また、自分自身としても初期研修医・専攻医時代から多くのワークショップに参加し勉強していた冬期セミナーでLGBTのワークショップを開催できたことは念願のことで、とても嬉しかったです。
引き続きプライマリ・ケアを支える医療者にLGBTについて共に学ぶ機会を作っていきたいと思います。

以下リンクでワークショップのスライドの一部を無料公開しています
・ゲイ・バイセクシュアル男性の健康問題
https://www.slideshare.net/nijiirodoctors/healthcare-for-gay-and-bisexual-patients

・トランスジェンダーの健康問題
https://www.slideshare.net/nijiirodoctors/healthcare-for-transgender-patients

文責：家庭医診療科 フェロー 坂井雄貴