館山市役所 LGBT研修を行いました!

2020年2月12日に、館山市役所でLGBT研修を行いました。
「誰もが自分らしく暮らせるまちに〜災害時におけるLGBT支援〜」をテーマで、市役所の若手職員を中心に30名近くが参加してくださいました。

館山市男女共同参画社会推進委員として活動する中で、市役所職員を対象にLGBT研修を行うために準備を重ねてきましたが、災害の影響などもある中でやっと開催することができました。
館山市は台風15号で多大な被害を受け、多くの住民が災害当事者になりました。
災害の場面では社会的なマイノリティが災害弱者になることがあり、「災害支援」の視点から性的マイノリティの支援を考える機会を作りました。

今回は「災害×ダイバーシティ」をテーマに、性の多様性と行政支援についてのレクチャーのあと「避難登録書の性別欄」「男性2人が一緒に避難したいと希望している」「男子トイレに女性が並んでいると苦情が来ている」「生理用品の配布に男性が来た」といった具体的なケースでの避難所での対応を通して多様性を考えるワークを行いました。
日常に潜む「当たり前」の意味を言語化すること、相手の立場になることでの気づきが沢山あり、また市役所職員の方は台風15号の現場で実際に避難所運営なども行った方も多く、現場での実践経験を共有する中で新しく学ぶことも多かったです。
市役所職員の方に災害という切り口からマイノリティを考える機会を持つことができ、とても充実した時間でした。
これからも家庭医として地域でのアドボカシー活動を行い、誰もが自分らしく暮らせるまちづくりの支援をしていきたいと思います。

(文責:家庭医診療科フェロー 坂井雄貴)

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このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学