行政でのLGBT支援〜館山市男女共同参画委員会での活動〜

2019年4月より当院のフェローである坂井が館山市より任命いただき、男女共同参画推進委員会(通称コーラル会議)の委員として活動しています。
活動の一環として、7月に委員の方を対象に「多様な性のあり方〜館山市を誰でも自分らしく暮らせるまちに〜」というテーマで講話をさせていただきました。

LGBTは人口の約7%(13人に一人)と言われ、日々の暮らしで必ず出会う身近な存在です。地方では保守的・閉鎖的な特性から、当事者が暮らしづらい環境となり、健康問題を抱えたり、あるいは社会的孤立や貧困といった状況に追いやられている現実があります。
今回はLGBTといった性的マイノリティに関する基本的な知識に加え、当事者が抱える困難や、行政ができる支援、同性パートナーシップ制度についてもお話しさせていただきました。
当日は委員のみなさんに加えて金丸館山市長にもご来場いただき、男女共同参画の視点で今後取り組んでいくことについて意見を伺うことができました。

誰もが暮らしやすい町にしていくために、まちが率先して多様性を受け入れる姿勢を市民に示していくことの重要性について、医療の立場から発信していきたいと思います。

(文責:家庭医診療科 フェロー 坂井雄貴)

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このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学