生きがいって何だろう?

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生きがい

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本日は専攻医2年目の高島先生による「研究」に関するポートフォリオの「種」の発表でした。これから研究を始める上で、現時点での研究デザインを参加者全体で意見を出し合いながら洗練していこうとする会でした。

研究テーマは高島先生の興味分野である「生きがい」について。緩和ケア科を研修した際に、ACP(Advance Care Planning)を考える上で「生きがい」が欠かせない要素であると感じました。そこで、「生きがい」とは何か、「生きがい」を持つ意味とは何か、「生きがい」を探ることの臨床における意義は何かを考えるようになりました。
「生きがい」を定義することは難しく、『生きがいについて』(神谷美恵子 著(1914-1979))における生きがいの定義、生きがいを構成する要素や構造を紹介し、「生きがい」とは何かを考えました。また、海外に同様の意味を持つPurpose in life、the meaning of lifeなどの概念とも「生きがい」は異なり、日本の文化で「生きがい」を考えることの重要性も語られました。

計画段階のため、研究内容の詳細を明らかにすることはできませんが、家庭医が関わることで患者の「生きがい」にどのような影響を与えるのかは非常に興味深い点だと感じました。患者の生活や人生を診ている家庭医ならではの着目点のように思えました。

文責:高岡 沙知(専攻医2年目)

このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学