FDプログラムレクチャー カリキュラム開発

FDプログラム(指導医養成プログラム)でカリキュラム開発について学びました。

有効なカリキュラムとは、前もって書かれている内容と、実施された内容と、学習者が経験した内容全てが一致するもので、その「理想」を見つけていきます。

また具体的な内容として、「6-step Approach(Kern)」を利用し、目標設定・方略設定・評価設定について学んでいきました。

目標については、taxonomyの3領域(知識・態度・技術)を考慮し、
SMART goal(具体性・測定可能性・到達可能性・関連性・修得可能性)
に基づいて目標を立てていきます。

方略に関しては、
学習者と受講者のそれぞれが能動的になるか、受動的になるかによって、講義をするのか、スモールグループディスカッションをするのか、自己学習や課題を提出するのかが決まります。
ARCS model(Attention, Relevance, Confidence, Satisfaction)を利用することで学習意欲を高めることもできます。
態度領域に関しては、どのように教えるかはとても難しく、ロールモデリングとして、指導者がまず態度を示していく必要です。

評価に関しては、評価の対象によってAssesmrntとevaluationに分けられ、学習者の評価はAssesment、カリキュラムの評価をEvaluationといいます。
評価には「妥当性」と「信頼性」が必要で、そのために、測定可能性・到達可能性・理解可能性・不変性が必要であり、さらには評価する者として、誰が、何を、いつ、どこでどのくらい評価をするかが大切である。

今後具体的にカリキュラム開発に関わりながら、落とし込んでいきたいと思います。

post217.jpg

このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学