自分の弱みを隠したい虚弱高齢者のケア
エントリー項目:
高齢者のケア
Key word:
老年症候群、フレイル、ロコモティブシンドローム

○今回の発表は、高齢男性の転倒、尿失禁、認知機能低下症状を老年症候群として捉えていたが、歩行の悪化が見られた際に神経内科へ紹介したところ正常圧水頭症の診断となった症例です。
高齢者は多岐にわたる健康問題を持ち、Contextも合わせてケアをしなければならず、質が高い横断的アプローチが必要である。
今回、「老年症候群」とレッテルを貼り単純化することで軟着陸してもらおうという守りの姿勢になったことが、診断の遅れになったという振り返りであったが、ディスカッションでは長く付き合っている患者では、「目の前の患者は、重大な疾患や急性疾患ではないのではないか」と思ってしまうプライマリケア医の思考のクセに自覚的になることが必要であるという話がありました。
今回のポートフォリオは亀田総合病院在宅診療部の大川部長にも参加いただき大盛況でした。
このサイトの監修者
亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男
【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学