レジデントデイ

当院では年に3回「レジデントデイ」があります。
レジデントデイとは、各科をローテーションしている専攻医が集まり、普段よりも家庭医療学をさらに深く学ぶ(Deep Learning)事と、ローテーションでの悩みを共有する事を目的に勉強会を開いています。
今回は岡田院長より「診療の構造」、専攻医2年目より「ビデオフィードバック」、専攻医3年目の「安房地域における肺結核に関する研究」と充実の1日でした。

「診療の構造」に関して、岡田院長より歴史を振り返りながらそれぞれのモデルについてレクチャーがあり、また実際にTOPICモデル、Clinical hand、Calgary-Cambridgeモデルを用いたロールプレイを行い、それぞれの違いを体感しディスカッションしました。
(https://pcij.wordpress.com/2013/07/20/%E8%A8%BA%E7%99%82%E3%81%AE%E6%A7%8B%E9%80%A0%E3%80%80process-of-care%E3%80%80%EF%BC%9Atopic%EF%BC%9A-task-oriented-processes-in-care-topic-model-in-ambulatory-care/)

「ビデオフィードバック」に関して、2名の専攻医が発表しました。
話題の切り替えが難しいと感じていた2年目専攻医の診療を、同僚で振り返りましたが、本人が思っていたほどの違和感がなかったことや、耳が遠い高齢者に対していかにコミュニケーションを取っていくか(言語以外でも)など、第三者が見ることで、本人も気づいていなかった点が明らかになり、また、自身の診療を振り返ることが出来ました。

専攻医3年目によるポートフォリオ「安房地域における結核に関する研究」に関して、当院を受診した若年の肺結核の症例から、当院で診断された肺結核患者数を10年近く遡り、まとめた資料を共有した上で、グループに分かれて議論しました。それぞれクリニカルクエスチョン(臨床疑問)を自由に出し、そこからリサーチクエスチョンへ疑問を構造化し、研究のタネを探しました。その中で検索範囲(地域)をどこに設定するか、研究を現場に生かすためにはどうしたら良いかなど課題が挙がり、研究する上での重要なことを学びました。

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このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学