NAPCRG Annual Meeting 2018 in シカゴ 参加報告

2018年11月にシカゴにて開催されたNAPCRG Annual Meetingに参加させていただきました。総合診療専門医のポートフォリオには「研究」の項目があり、プライマリ・ケア領域での最先端の研究に触れたいと考え、参加を決めました。

ポスターセッションでは、「性的マイノリティの患者に対する医療者の態度領域のアンケート調査」についての研究計画を発表させていただきました。米国ではこの性の多様性の問題は "vulnerable population" "social determinants of health" "gender equity"などの概念で捕らえられており、実際にポスター発表ではトランスジェンダー(性自認と出征時に割り当てられた性が異なる人)の健康格差や医療アクセスの問題について発表したものも多くあり、自分と似た関心を持つ米国の研究者たちと意見交換をできたことはとても貴重な機会でした。

このNAPCRGでは医学生や研修医の参加を非常に歓迎しており、様々なイベントが開催されています。医学生・研修医向けの交流パーティーやワークショップなどもあり、"poster walk"という研究者がメンターとなって関心のあるテーマ毎に集まり、ポスターセッションを解説を聞きながら回るというイベントもありました。研究分野についてまだ知識も不十分だったのですが、とても丁寧な解説と個別のフィードバックをいただくことができ、大変勉強になりました。また、このNAPCRGでは研究計画の段階でもポスター発表をさせていただくことができ、計画について様々なフィードバックをいただくことができます。プライマリ・ケア領域において、研究分野についても今後も継続して学んで行きたいとモチベーションを高めることができました。

ぜひ医学生や研修医など若手にも参加して欲しい学会です。

(文責:専攻医 坂井)

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このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学