初めての発達外来診療

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患者さまやご家族とのラポール形成やコミュニケーションに困難があったにもかかわらず、問題を解決して良好なコミュニケーションをとるに至った症例

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○亀田ファミリークリニック館山に来なければ出会うことはなかったであろう「小児の発達障害」についての発表です。
子供が発達障害(自閉症スペクトラム障害)だった場合、家庭医としてどのようにアプローチすれば良かったか。 当初は児の状況が改善しないことについて親の不満が大きく、外来で怒りをぶつけられることもあった症例です。 児の特性、親の苦労の理解に加えて、亀田総合病院小児科・リハビリスタッフとの連携により、親との良好な関係を築くことができました。 親の悩みを共に涙しながら傾聴するなど、家庭医ならではの人柄もなければ解決できなかった事例だと思います。 オーディエンスからは、どうして外来を継続できたのか、陰性感情をどのようにコントロールしたか、限られた時間内でどうやってマネジメントしたか、親の心情をどこまで理解できたかなど多数の質問があり、白熱した議論となりました。

岡田院長からは、プロフェッショナリズムとしての切り口で「どこで専門医に引き継ぐか」「どこまで辛抱強く診療するか」などのアドバイスがありました。
また、ポートフォリオとして完成させるための必要なエッセンスについて具体的に指摘していただきました。

このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学