【1ヶ月研修報告】 KFCT玉井先生
6月に亀田ファミリークリニックより家庭医専攻医の玉井先生がローテートしてくれました。
素朴な疑問を大切に、持ち前のコミュニケーション能力で患者さんともよくお話しされている姿が印象的でした。
最終発表は、「支える人を支える」というタイトルで介護をする方達に目を向けた発表で、我々も大変考えさせられる内容でした。
お疲れ様でした!以下、玉井先生からの感想です!
亀田ファミリークリニック家庭医診療科専攻医2年玉井と申します。1ヶ月間、在宅診療科で研修をさせていただきました。
本研修以前にも訪問診療に同行したことは学生時代から専攻医1年目にわたって複数回あったのですが、今回自分自身が主体となって診療に携わって初めて見えてきたものがありました。最も印象に残り今後も考え続けたいテーマの一つだったのは、介護者のケアです。「介護者」とは「低償や無償で介護が必要な家族や相当する関係性の人の介護をする人」と定義されています。自宅で在宅医療を受ける患者さんにとって、介護者の存在はほぼ必須といっても過言ではありません。要介護者の年齢や疾患、要介護者との関係性、他の介護者の存在の有無、などもちろん全く同一の状況はなく、介護者の立場はさまざまです。生活のほとんどの時間を介護に費やしている方や、社会とのつながりがほとんど出入りする医療職/介護職のみである方もいらっしゃいました。その方々の介護への想いや、介護という役割が無くなってからの将来に想いを馳せることも多かったです。私たち医療者が、患者さんだけでなく介護者もケアが必要な可能性を常に忘れずにいることがまずは重要なのではないかと感じました。またこれは在宅医療の現場に限らず、外来や病棟でも同様の意識を持つことが重要だと気付かされました。修了発表でも指導医の先生方や看護師さんから御意見や感想をいただけて大変興味深く、貴重な時間を過ごさせていただきました。
改めて、このような研修の機会を頂戴し誠にありがとうございました。同行させていただいた指導医の先生方や、相談に乗ってくださった看護師さん、関わってくださった全ての皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。
亀田在宅では短期研修・フェロー・スタッフ医師を募集中です!
研修内容はこちらをご覧ください。
このサイトの監修者
亀田総合病院
在宅診療科 部長 大川 薫
【専門分野】
家庭医療学 在宅医療