在宅X緩和ケアレクチャー 〜 呼吸困難の症状緩和 〜
院内のたくさんの教育レクチャーとは別に、当科では在宅診療科フェローを対象とした小規模なレクチャーが開催されます。
なかでも「在宅x緩和ケア」シリーズは、緩和ケアチーム(PCT)の医師・薬剤師さんを迎えて、特徴的なフレームワークで行っています。
各回ごとにテーマは設定しますが、なんと、スライドなど事前資料はありません!
リアルタイムでググったPC画面をスクリーンで供覧しつつ、ディスカッションを進めていく"即興"形式です。
エビデンスやガイドラインをどのように臨床的に実装していくか、緩和ケアチームの臨床と在宅セッティングでの実践とからベストプラクティスを探る、あじわい深い学びの時間になっています。
今回は「呼吸困難の症状緩和」というテーマのもと、疼痛緩和ケア科蔵本浩一Drに進行役を担当いただき、以下のようなディスカッションの流れになっていきました。
- 呼吸困難時のモルヒネを使い始めるタイミング
- 実際のモルヒネの使用方法
- 呼吸困難に対してフェンタニルや他のオピオイドの使用って!?
- 抗不安薬をどう使っていくか
- 投薬以外の呼吸困難の緩和方法
- 緩和的鎮静
フェローからのコメントとしては、
「疼痛時以外のモルヒネの使い方に迷うことが多かったが、共有できたことで少量からうまく使っていけそう。」
「モルヒネ以外の薬剤の海外での推奨などの話は緩和ケアならではの視点でとても面白かった。」
「構造が似ている。。という薬剤師さんのコメントも興味深かった」
「呼吸困難対応の往診時に、不安→呼吸困難、だから抗不安薬!となる前に、本人の病状理解や何に不安・恐怖を感じているのかを確認するという作業も往診時に行います!」
など聞かれました。
詳しい内容を知りたい方、いちど "即興" 形式のグルーヴ感を体験してみたい方は、(状況が許せば> <;)是非是非いらしてください♪
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このサイトの監修者
亀田総合病院
在宅診療科 部長 大川 薫
【専門分野】
家庭医療学 在宅医療