第48回日本膵臓学会大会において白鳥俊康医師が発表しました。

第48回日本膵臓学会大会(2017/7/14-15:京都)において白鳥俊康医師が「特殊な進展様式が予想された浸潤性膵管癌の1例」を発表しました。

受診の2年前にアルコール性急性膵炎の診断で近医に入院となった61歳男性症例です。入院時の検査にて膵尾部に仮性嚢胞を指摘され、退院後も外来で画像フォローを行っていたのですが1年程度経過した後、徐々に嚢胞が増大し、腫瘍マーカーの上昇を認めました。脾門部に存在する大きな類皮嚢胞かとも思われましたがCEA、Ca19-9共に高値のために手術となりました。結果、膵管癌でした。膵管を閉塞した膵管癌により形成された貯留嚢胞の壁内を膵癌細胞が這っていった所見が得られました。極めて特殊な進展をしめした膵癌であったために報告しました。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
消化器内科顧問 平田 信人

【専門分野】
胆石、胆道ガン、膵炎、膵ガンなどの胆膵の病気、消化器内視鏡全般、胆膵内視鏡