NAPCRG in モントリオール(2017.11/19〜22)

11/19-22に開催された北米プライマリケア研究会(North American Primary Care Research Group: NAPCRG)に、岡田(悠)、氏川、山下、岡田(唯)の4名で参加しました。

(岡田悠)
院内のカルテを元に行った研究を発表してきました。海外の先生方の前で発表を行うことで、日本と海外とのヘルスメンテナンスの推奨項目の違いを認識することができました。
プライマリケアの医師が関わる海外の学会にはじめて参加することで、海外の先生方もACCCAの要素を大切にされており、それに関わるような研究発表が多いことに気付かされました。また、ワークショップは研究の手法に関連するものが多く、プライマリケアにおける研究を考えていきたい医師にお勧めの学会です。

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(氏川)
"A quality improvement project to increase the rate of screening for diabetic retinopathy"
「糖尿病網膜症の眼底スクリーニング率を上げるQIプロジェクト」の発表を行いました。
他のカルチャーにさらされることで、新しい課題や解決策が見えてくるものです。evidence-practice gapを埋める次の道が見えました。本プロジェクトについては当院のコメディカルを中心に多くの方の協力の上に行う事ができました。当院のチームワーク力の高さを感じるプロジェクトとなりました。ありがとうございました。

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(山下)
プライマリ・ケアの現場から有用なエビデンスを発信したいと思い、風邪に関するランダム化比較試験を計画しています。しかし、研究がスタートするとプロトコルの修正ができなくなるため、より良い研究計画が立てられないかを世界のプライマリ・ケアの研究者に意見を求めてみたいと考え、学会に参加してきました。
発表者は正式なプレゼンテーションを行わないのですが、ポスター前で発表者が立っていると、人がたくさん集まってきます。自分では思いつかなかった各群の割り付け方など、貴重なアドバイスだけでなく、「早く結果が知りたい!」と励ましの言葉もたくさんいただき、とてもエンパワメントされました。
レジデントやフェローの方はアクセプトされる可能性が高いですし、とてもお勧めの学会です。是非皆さまも参加をご検討ください!

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このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学