Digital adventure

今回は地域ジェネラリストプログラムの研修医1年目山木先生の11月1ヶ月の研修修了発表でした。

大学生のときに夏期セミナーで当院と安房地域医療センターのセッションを取ってくれ、より家庭医療に興味を持ってくれたそうです。もともと山木先生自身のかかりつけ医が喘息で毎週かかり、病気を治すだけでなく、Routineとして通う習慣になっていたことなども教えてくれました。

今回先生が家庭医療「学」を学ぶ中で興味を持ったのは、「継続性」「Continuity」の部分で、1ヶ月の研修中にさまざまな経験をもとに考察を深め、Continuityの中のLongitudinal、informational、interpersonal、cross-boundary を山木先生オリジナルの図示を共有してくれました。

そのなかで「連続」と「継続」の違い、数学の解釈を交えて、「漫然と同じことをし続けるわけではなく、ケアの連続性を担保すること」が大切なのではないか、と提言がありました。Digital adventureは途切れ途切れ(デジタル)になりがちな世の中で、いかに連続的(アナログ)な関わり方ができるかを考え、チャレンジしていきたい、という山木先生の熱い思いがこもったタイトルでした。

発表を聞いたスタッフ・レジデントもそれぞれ非常に学びが深く、現在の当院でよりよいContinuityを実現するためにどうしたらいいか、などの議論につながりました。また今後は山木先生が継続外来を続けながら来年もローテーションで来てくれるのをみなで楽しみにした発表でした。山木先生、お疲れ様でした。

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このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学