Dr.Moody's round conference

新年あけましておめでとうございます。

2021.1.5 Dr.Moody ラウンドカンファレンスがスタートしました。

本日のテーマは「Palliative operation」

84歳の浸潤性膀胱がんの方の治療方針についてコメントを頂きました。

緩和ケアは一般的に末期状態の方へのケアを考え、「モルヒネ」で痛みや苦しみから解放してあげましょうというイメージがあるかも知れません。緩和ケアはがん治療や慢性疾患など初期段階から末期まで連続したケアを指します。

浸潤性膀胱がんにより、肉眼的血尿の継続、頻尿、排尿時痛で受診され、腫瘍からの出血や、頻尿、排尿時痛などをいかにとるかが大事だという事です。予後が伸びるかどうかという事も大事ですが、いかに暮らしやすい時間が提供できるかも重要な「Palliative operation」の役割でもあります。

膀胱全摘+回腸導管=高侵襲というイメージですが、全身状態が問題なければ年齢に惑わされず手術の選択肢を積極的に提示することが重要です。実際、回腸導管の造設により夜間頻尿がなくなり、熟睡できるようになり早く手術をすればよかったという方々がほとんどです。「GENKI」な方かどうか判断しましょうと強調されていました。

新年の記念撮影は、no shautで撮影。

新年、膀胱全摘、HoLEPからのスタートを無事に終えました。

今年は、溜まったエネルギーが解放され、今まで以上に明るい年の幕開けになることを祈っています。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
泌尿器科部長 安倍 弘和

【専門分野】
泌尿器疾患一般 腹腔鏡下手術