医学書院 標準PT・OT・STシリーズ 画像評価

当科では書籍の執筆活動にも力を入れています。日常の診療に関連する知識を文章にすることで、若手に使用してもらう教材を作成することと、執筆者自身の知識の整理をすることを目指しています(特に後者が重要と考えております)。これまでに、リスク管理、がんリハビリテーション、高齢者リハビリテーション、薬剤、脳卒中などに関連する書籍を作成してきました。

この度、新しい書籍として医学書院・標準PT・OT・STシリーズ「画像評価」が2020年12月28日に出版されました。本書も当院の医師や療法士を中心として執筆しています。

2018年に理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則が改正され、2020年度の入学生より適応されています。ここでは、「栄養、薬理、医用画像、救急救命及び予防の基礎」が追加され、「医用画像の評価」は独立した必修単位とされています。機能障害の予後予測、合併症の予測・予防においては、画像評価が重要な役割を持ちます。このような教育の充実は、今後の医師の働き方改革・タスクシフトの推進力にもなり、全国的に不足しているリハビリテーション科専門医の支えにもなるものと考えます。院内・院外の療法士向け勉強会などでも活用していきたいと考えています。

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文責:宮越浩一

このサイトの監修者

亀田総合病院
リハビリテーション科部長 宮越 浩一

【専門分野】
がん、脊髄損傷、脳卒中、小児疾患、高齢者のリハビリテーション