近森リハビリテーション病院に見学に行ってきました(2)

実現した近森リハへの見学では
(1)リハビリテーション医師の仕事
(2)他職種の仕事とチームアプローチ
(3)患者さまの時間軸の中でのリハビリテーションアプローチ
(4)近森リハビリテーション病院のインフラのすごさ
を学ぶことができました。


(1)リハビリテーション医師の仕事については
院長の和田先生に4日間シャドーイングさせてもらったのですが
とにかく仕事の種類が多かったです!

回復期入院1病棟最大44名を担当しながら
外来を半日3コマこなし、急性期の近森病院や他院に患者の診察、
会議各種を余裕でこなされていました。

その秘密は
(2)他職種の仕事とチームアプローチにありました
各病棟に薬剤師と栄養士、歯科衛生士、MSW、秘書さんがいて
権限を持ち自律的に自動的に動かれていました。

例えば、栄養士は患者さまの食事場面を見て
運動場面を見て、STや歯科衛生士、PTなどと情報共有しながら
食形態や必要エネルギー量の活動係数など決定されていました

例えば、秘書さんは、会議の議事録や入院準備、
他職種の手書きのカルテを全部パソコンにあげて
他職種のパソコン仕事の大変さの軽減に一躍を買われていました

そして、その患者さまの情報は
2週間に1回は20分程度の時間をとってチームとして共有される形になっていました

(3)患者さまの時間軸の中でのリハビリテーションアプローチ
これは、急性期と回復期の連携だけでなく
回復期を自宅退院した後の6割もの患者さまが
近森リハビリテーション病院の訪問リハに繋げるとのことでした。
和田先生の口癖は「フィードバックをもらわないままの回復期は駄目になる」でした。
しっかり、自宅に帰ってからも患者さまを同じ職員でみて、フィードバックを受け
よりよいものにしていく
それが近森病院のパワーの根源だと思います

(4)近森リハビリテーション病院のインフラのすごさ
最後に設備のすごさです!
これは、いいなあ???とよだれがでるだけでしたが(当院にはないものなので)

WellWarkというロボットがある!動作解析装置がある!
モジュール型装具の多さ!
シュミレーターや片麻痺・対麻痺の患者用の運転ハンドルがある!
動的注意機能を評価するコンピューターがある!
ハーネスでつり下げて歩行する装置がある!
あげればキリがありませんが、
それだけ病院の常備の物で色々シュミレーションできるのは
本当にうらやましかったです。

最後に、近森病院グループのすごさは
「理想を現実にする実現力・チーム力がある」ということに集約できると思いました。

当院で何か生かせられないか
考えていきたいと思います。

このサイトの監修者

亀田総合病院
リハビリテーション科部長 宮越 浩一

【専門分野】
がん、脊髄損傷、脳卒中、小児疾患、高齢者のリハビリテーション