呼吸器リハでひと息 Vol.9

ワクワクすること

みなさん、ご無沙汰しております。2024年を迎えました。
2023年度の3学会合同呼吸療法認定士認定試験は当院から5名受験し無事全員合格しました!!

よかったです。

今年度は6名の受験希望者で開始しましたが、途中1名退職となり最終的に5名が当院から受験しました(途中退職の1名も合格でした)。
今回受験したのは、急性期病院で勤務をしている理学療法士ですが、ほとんどはICUや呼吸器疾患を専門的に担当するスタッフではなく、呼吸療法については経験のない方々でした。
ですので、専門用語や病態のイメージが付きにくい状況で学習会をスタートしました。

5月から学習会を始めて、11月までみなさん頑張って学習をしました。
しかし、初めて聞くことばかりで、みなさん試験が近づくにつれ不安になっていました。

ちょうど試験まであと2か月と迫ったころの2023年9月、『不安とは、なに?』というテーマのテレビがありました。
NHK『チコちゃんに叱られる』です。『岡村、岡村、不安って何?』。
 https://tmbi-joho.com/2023/09/15/chiko225-anx/

その内容によると、不安はもともと石器時代の頃の危険を察知して不安を感じる人間の本能
ということですが、今の時代にも必要とされているのだそうです。

それはピンチの時に、注意力や集中力のアップをする役割になるとのことです。

そういえば、学生時代は『試験があるけれど単位を落とすのは嫌だし今のままだと不安だから勉強しよう』などと思ったりしました。
このようにポジティブな行動に変えられるといいですが、みなさん全員が不安に強いとは限らず、不安にストレスを強く感じてしまい上手く力が発揮できない方もいます。 

そういう方への対策として、不安になっている〇〇のことに対し『私は〇〇をすることをわくわくしている』と口に出して言うとよいと紹介していました。
これは実験研究の結果から言われているようで、これからパフォーマンスをするという状況の方に、『〇〇を不安だ』と言って実施する方と『〇〇をワクワクしている』と言って実施した方では、後者の『ワクワクしていると言って実施』した方々のパフォーマンスがよかった、とのことでした。

私たちも試してみました。
学習会のたびに『もう〇〇週間で試験だね、みんな試験はワクワクするよね』と参加者に言ってあげて『ワクワクします』と言い返してもらいました。
はじめは、いやいやながら返事をしていた感じでしたが、徐々に『ワクワクします』と和らいだ表情と一緒に言ってくれるようになりました。
このおかげかどうか?それとも実力か?はわかりませんが、緊張や不安はあったと思いますが、それをいい方向に向けることができてみんなさん力を発揮して合格できたのかなとも思います。

みなさんも、日常生活や仕事などで、『〇〇するけど大丈夫かな?不安だな』と感じることがありますよね?
そういう時に、『〇〇することがワクワクする』とか『楽しみ』とか、『I’m excited』などと(そんなふうに思ってなくても)口に出してみてはどうでしょうか? 

きっと、気持ちが少し楽になりポジティブなよい結果になるかもしれません。

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