呼吸器リハでひと息 Vol.6

2022年度 試験の結果

ご無沙汰しております。3学会合同呼吸療法認定士認定試験が11月に終了してから勉強会は終了していましたので、すっかりコラムを書いていませんでした。さて、今回は試験結果についてです。例年、試験の結果はクリスマス頃に通知が来ますので、受験者の元に結果が来ました。今年度は8名の理学療法士が受験、見事全員合格しました。皆さんおめでとうございます。大変だったと思いますが皆さん頑張りました。こちらをご覧になっている方の中で合格された方がおりましたら“おめでとうございます”。

今回の参加者には人工呼吸器を装着した患者さんの診療を実施したことがない方もいました。呼吸生理、肺機能検査、人工呼吸、吸入療法など、1から学ぶには大変であったと思います。それぞれとても努力されたと思います。でも1人で頑張り続けるのは大変なので、この勉強会ではみなさんの努力をなんとか続けてもらえるような仕組みを考慮しています。このことは重要かなと思いますので、今回はその一部を紹介します。

考慮している事は『始めるきっかけと続ける環境をつくること』です。まずは始める日を決める。“明日から始める”と言ってもなかなか始められないことありますよね。ダイエットや運動とか。残念ながら不合格になった方のネットでの体験談を見ていると、なかなか始められない方がいるようで(忙しい・○○が終わったら始める・何をどう始めていいか分からないなどで)、切羽詰まって始めるということがあるようです。そうなるとなかなか上手く進められないですね。そのため受験希望者が確定した段階で1回目を開催します。

そして“開始”したら、“続ける“ことを考えます。これは、グループ(複数人)で実施することです。過去3年間では8名、4名、11名という人数でした。勉強を始めてしばらく(1ヶ月位)すると理解するのが大変なところが出てきます、ちょうど呼吸生理のところですかね。1人で勉強していると、ここで気持ちが砕けてしまうことがあると思います。でも仲間と勉強していると他の参加者も同じところが分からなかったり、他の参加者が教えたり、とにかく自分だけやらないわけにはいかないという”いい意味?“でのプレッシャーをもつなど、何とか参加者同士繋がりながら継続する気持ちをもちます。またグループで実施すると他の参加者がどの程度理解しているか、どのように勉強しているかを感じることができ、モチベーションをつなげる1つの手段になります。

『仕組み』なんて言ってしまいましたが、大げさなことではなく、“始めたら目標達成まで続ける”という当たり前のことですね。やはり参加した皆さんの頑張りが一番だと思います。今回、全員合格でしたが、このような勉強会を本格的に始めたのが2002年、それ以来受験された方みなさん合格していることになります。みなさん頑張っていますね。

投稿日:

お知らせ一覧へ