2年ぶりに現地開催しました!春のリハビリキャンプの様子を公開

当院では、春になると恒例のリハビリキャンプを開催しています。
リハビリキャンプは、リハビリセラピストを目指す学生にとって貴重な経験の場です。リハビリテーション現場は、一般の人々にはあまり馴染みがないかもしれませんが、実際に現場を訪れ、リハビリの必要性や実践方法を見て体験することで、将来の自分のキャリアパスについて考えるきっかけにもなります。

今年は、現地とオンラインの両方で行い、理学療法士と作業療法士の学生が参加しました。
現地では、参加者にオリエンテーションを行った後、体験活動を4つ用意しました。
体験ブースは、感染対策、吸引実習、コミュニケーションエイドの活用、急変時対応の体験の4種類です。

○感染対策ブース
感染対策において、手指衛生の重要性について説明し、実際に手指衛生を行うことで、その効果を実感していただきました。リハビリキャンプでは、普段の方法で手洗いをした後、細菌がまだ残っていることを目で確認する体験を行いました。その後、正しい手洗いの方法をレクチャーし、実際に手洗いをすることで、手指衛生の重要性を再確認していただきました。

○コミュニケーションエイドのブース
コミュニケーションエイドのブースでは、作業療法士が学生たちにコミュニケーションエイドの使い方を紹介していました。このコミュニケーションエイドは、言葉を話せない人や手が使えない人が、自分の意思や気持ちを伝えるための支援具です。
作業療法士は、このコミュニケーションエイドを使うことで、どのようにして患者さんとコミュニケーションをとっていくのかを解説していました。また、実際に臨床現場での体験談を交えながら、患者さんとのコミュニケーションの重要性や、コミュニケーションエイドを使うことで得られる効果についても説明していました。

さらに、学生たちには、言葉が話せない人や手が使えない人の立場から、コミュニケーションエイドを使ってコミュニケーションをとる体験をしていただきました。学生たちは、患者さんの視点や気持ちを理解し、患者さんとのコミュニケーションに必要なスキルを体験いただきました。

○吸引体験ブース
吸引実習では、呼吸リハビリの現場スタッフによる指導のもと、実際に臨床で使用する吸引方法を体験しました。吸引器の使い方や操作方法、必要な消毒方法などを学び、安全に実施するための注意点を確認しました。
また、実際に吸引を行いながら、臨床現場での患者さんの状況や注意すべき点についても学びました。

○急変時対応ブース
急変時対応に関するトレーニングでは、当院では実際の急変時のシミュレーションを再現するために、専用の急変時シミュレーション人形を使用して学生に実践的なトレーニングを提供しています。
このトレーニングでは、学生には急変時の緊張感を体験してもらい、急変時の対応方法を学ぶことができます。人形を使用してのトレーニングでは、学生たちは現場での実際のシミュレーションに近い状況を体験できるため、より実践的な学びが得られます。

また、CPR(心肺蘇生法)のトレーニングでは、タブレットを使って手技のフィードバックを実施しています。学生たちはタブレットの画面上に表示された手技を実際に行い、タブレットが手技の正確性やリズムを自動的に評価し、フィードバックを行います。このようなトレーニングによって、学生たちは正確かつ迅速な、急変時の対応方法やCPRの手技を体験いただきました。

オンライン版では、現場スタッフと学生が交流し、若手スタッフ3名に臨床現場でよくある質問を投げかけ、実際の回答を得ました。また、グループセッションに分かれて、学生からの個別質問に若手スタッフが回答しました。学生たちは現場のこと、就職活動、臨床実習に関する悩みを共有し、意見交換ができました。

春のリハビリキャンプは、学生たちが実践的な知識や技術を身につけるための貴重な機会であり、参加者たちは積極的に学び、交流しました。弊院では、今後もこのようなイベントを通じて、若手の育成や職員のスキルアップを支援していきます。

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