第226回日本呼吸器学会関東地方会・第172回日本結核病学会関東支部会で森本医師が発表
茨城県つくば市で開催された第226回日本呼吸器学会関東地方会で、亀田総合病院呼吸器内科より森本医師(亀田総合病院 初期研修医2年次)が発表しました。また、指導医として、部長代理 中島が参加しました。
森本医師は、「血漿交換療法と免疫グロブリン大量療法が奏効した柴苓湯による薬剤性肺障害の1例」を発表しました。
森島医師は、「今回、ステロイド治療抵抗性の薬剤性肺障害に対して血漿交換療法と免疫グロブリン大量療法が奏功した1例を経験した。サイトカインの除去や、抗炎症作用、自己抗体中和などの機序が、薬剤性肺障害の改善に有効に働いた可能性がある。ステロイド治療抵抗性の重症薬剤性肺障害では、血漿交換療法・免疫グロブリン大量療法は、治療選択肢の1つとして考慮しても良いと考えられる。」と結論を述べました。
会場からは「亀田総合病院では、薬剤性肺炎に対して血漿交換療法に踏み切る基準などはあるのでしょうか?」と質問があり、森本は「明確な基準は設けておりません。今回は、抗菌薬・ステロイドパルス療法を使用しても呼吸状態の改善がみられず、BALで肺胞出血の所見が存在したため、goodpasture症候群や血管炎などによる肺胞出血の可能性も考慮し、血漿交換療法に踏み切りました。」と返答しました。
このサイトの監修者
亀田総合病院
呼吸器内科部長 中島 啓
【専門分野】
呼吸器疾患