肺癌患者におけるCOVID-19ワクチンの免疫原性と安全性を評価した研究がアクセプト!

中島部長が研究責任者で行った、化学療法中の肺癌患者におけるCOVID-19ワクチンの免疫原性と安全性を評価した研究がアクセプトされました。

Nakashima K, et al.
Immunogenicity and safety of COVID-19 vaccine in lung cancer patients receiving anticancer treatment: A prospective multicenter cohort study. Hum Vaccin Immunother. 2022 Nov 30;18(6):2140549. doi: 10.1080/21645515.2022.2140549.
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/21645515.2022.2140549

本研究では、化学療法中の肺がん患者に対するCOVID-19ワクチン(BNT162b2ワクチン)接種は、抗体価を有意に上昇させ(p<0.05)、許容できる安全性を示しました。
ただし、化学療法中の肺がん患者における抗体の上がり方は、非がん患者と比較すると、不十分な可能性が示唆されました。

化学療法中の肺癌患者さんも、国の推奨に従って、COVID-19ワクチンを接種することが重要と考えられます。

このサイトの監修者

亀田総合病院
呼吸器内科部長 中島 啓

【専門分野】
呼吸器疾患