日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会にて皮膚・排泄ケア認定看護師 佐藤理子が成人移行期にある二分脊椎症例の排便管理について発表いたしました

2026年2月に開催された日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会にて、
皮膚・排泄ケア認定看護師 佐藤理子が成人移行期にある二分脊椎症例の排便管理について発表いたしました。

成人移行期とは、小児期から医療を受けてきた患者さんが小児医療から成人医療へ移行していく過程であり、成人として「自分の意思で治療や生活を選択していく時期」といえます。

特に二分脊椎のような先天性の神経因性直腸障害では、小児期から長年続けてきた排便管理方法をどのように継続・見直していくかが大きな課題となります。

進学や就職など環境の変化、両親からの自立を意識する過程において、医療者側が「これが最善」と一方的に決めるのではなく、患者さん本人の価値観やライフステージに合わせた選択が重要であることを学び、今回発表させていただきました。

当外来では、皮膚・排泄ケア認定看護師と排便障害専門医が協力し、神経因性排便障害の方に対してTAI:経肛門的洗腸療法の指導を行っています。しかし、今回の発表症例のように、TAIだけがその方にとって最適な治療とは限りません。外来で相談を重ねながら、納得できる選択ができるよう支援しております。

神経因性排便障害の診療には、疾患そのものへの理解だけでなく、さまざまな排便管理法に精通していることが求められます。しかし、本邦では排便障害を専門とする医師は非常に少ないのが現状です。今後もお困りの患者さんの増加が予想されており、この分野を学ぶ医師がさらに増えることが望まれます。

このサイトの監修者

亀田総合病院
消化器外科部長 高橋 知子

【専門分野】
肛門疾患、排便機能障害、分娩後骨盤底障害